家庭用蓄電池の種類|太陽光発電とセットがお得?

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  • 更新日: 公開日:2019年10月31日

家庭用蓄電池の種類|太陽光発電とセットがお得?

太陽光発電とセット購入をおすすめされるうちのひとつが「蓄電池」です。

発電した電気を貯蓄できる蓄電池は、「万が一の震災に備えたい」「オール電化にしたい」人や固定買取期間がもうすぐ満期を迎える方を中心に需要が高まっています。2017年に行われた調査では、約5万台出荷されており、前年と比較して出荷数が約2万台増加しました。

参考:JEMA 蓄電システムビジョン(家庭用蓄電システム版)

タイナビ蓄電池

家庭用蓄電池の種類と特徴

蓄電池には鉛・リチウムイオン・ニッケル水素・NASの4種類があり、それぞれ寿命や価格などに特徴があります。家庭用蓄電池としては、鉛やリチウムイオンがよく用いられています。

 

寿命

コスト
(kWh単価)

小型化

約17年

リチウムイオン

約6~10年

ニッケル水素

約5~7年

NAS

約15年

鉛の蓄電池

鉛の蓄電池は最も歴史が古い蓄電池システムで、自動車のバッテリーを中心に使われています。最も大きな特徴は、電気容量(kWh)あたりの価格が安く、コストパフォーマンスに優れていることです

寿命も平均17年と長くなっています。家庭用蓄電池としてよく使われているリチウムイオン蓄電池に比べると、容量に対して安い値段で導入することができます。

デメリットは、小型化が難しくスペースを取ってしまうことです。最近ではサイズや容量も改善されつつあり、小型のものも販売されるようになりました。鉛を使用していて重さがあるため、特に屋内に設置する場合は重量にも気をつけなければなりません。

また、電解液に硫酸が使われており、破損や凍結などが起こると危険があるため、使用時には注意が必要です。

リチウムイオンの蓄電池

太陽光発電システムの蓄電池として最もよく使われているのが、リチウムイオンの蓄電池です。ノートパソコンや携帯電話のバッテリーも使われているほど、小型化軽量化も可能な種類となっています。小型化しても高い電圧を確保することができます。

リチウムイオンの蓄電池のもう一つの大きな特徴は、繰り返しの充電に強いということです。充電量がゼロになってから充電するよりも、こまめに充電と放電を繰り返したほうが長持ちします。

「メモリー効果」が発生しないという点でも優れており、充電がゼロにならない状態で継ぎ足し充電をしても、ほとんど容量が減少しません。

デメリットとしては、寿命が6~10年ほどと、鉛の蓄電池に比べると短いところです。また、過充電や過放電に弱いというデメリットもありますが、家庭用蓄電池では過充電や過放電が発生しない仕組みが取られています。

ニッケル水素の蓄電池

ニッケル水素の蓄電池は、リチウムイオンの蓄電池が誕生するまで主流だったものです。当時の主流はニカド電池でしたが、環境や人体への危険性が問題視されていました。そんなニカド電池の欠点を補う形で登場したのが、ニッケル水素電池です。

ニッケル水素電池は、エネループのような二次電池型乾電池や、ハイブリットカーのバッテリーとして多く使われています。蓄電池の中で最も寿命が短く、5~7年ほどです。温度変化や充放電の状況によっては、もっと寿命が短くなる可能性もあります。

NASの蓄電池

蓄電システムの中で最も大きい電気容量を蓄えることができるのが、NASの蓄電池です。

鉛電池の3分の1ほどのサイズで、同等のエネルギーを確保することができます。寿命も約15年と長く、長期的に安定した充電量が維持できるため、大型施設のバックアップ電源としてよく使われています。

デメリットとしては、容量あたりの価格が高いということです。ただし最初に大きな投資をすることで、長期的には安定して蓄電量を確保できるため効率は良いです。

ナトリウムと硫酸を用いており危険物として取り扱われるため、日々のメンテナンスや動作確認に気をつける必要があります。コストや容量からいっても大規模事業向けの蓄電池のため、家庭用として用いることはほとんどありません。

太陽光発電とセットで蓄電池を設置するメリット

太陽光発電とともに蓄電池を設置すると、発電や買電した電気を蓄えることができます。太陽光発電の最大の弱点である、天候などによる発電量の波をコントロールできるようになるということです。

夜に使う電気も賄えるから電気代を節約できる!

太陽光発電システムのみを設置すると、晴れた昼間は発電した電気を使うことができますが、夜間や雨の日には発電した電気を使うことができません。

蓄電池を設置すると、晴れた昼間に発電した電気を蓄えておき、夜間や雨の日に使うことで、電気代を節約することが可能です。また、深夜帯の安い電気を蓄電池にためておいて、日中に使うことで電気代を安くすることもできます。

売電率をアップさせられる!

蓄電池があれば、太陽光発電でつくった電気の売電率を上げられるというメリットもあります。また、蓄電池の機種によっては、価格の安い深夜電力を蓄えておき、昼間に使うことで売電量を増やす「押し上げ効果」を選択できるものもあります。

災害・停電時にも安心して電気を使える!

蓄電池に電気を蓄えておくと、災害や停電時にも電源として使うことができるということは、最も大きいメリットといっても過言ではありません。

7.2kWhの蓄電池をフル充電しておけば、照明や冷蔵庫、テレビ、スマホの充電など災害・停電時に必要な電子機器の電力を、約半日ほど賄うことができます。

特にオール電化の場合は、停電になってしまうとお湯すら沸かせずダメージが大きいため、蓄電池を設置しておくと安心です。

蓄電池導入で市区町村などから補助金がもらえる!

蓄電池のデメリットは導入時の初期費用がかかることですが、現在、蓄電池の購入に対して自治体による補助金制度が設けられています。

対象は10kW未満の住宅用太陽光発電をすでに設置している方やこれから設置する方で、蓄電池のタイプや容量によって最大60万円の補助金が支給されます(地域によって金額が変わります)。蓄電池導入の補助金の申請は先着順のため、予算が終わってしまう前に早めに導入しておいた方が良いでしょう。

寿命が10~15年と長く使える!

家庭用蓄電池は、メーカーにもよりますが10年ほどの保証がつけられています。蓄電池の寿命はリチウムイオンで6~10年、鉛で17年ほどといわれていますが、寿命といってもある日突然壊れるというものではなく、携帯電話のバッテリーのように徐々に電池の持ちが悪くなっていくというものになります。

10~15年かけて、初期費用を回収していくことができます。

太陽光発電とセットで蓄電池を設置するデメリット

太陽光発電とともに蓄電池を設置するためには、設置場所や購入・交換費用について考えておかなければなりません。どのくらいの場所や費用が必要となってくるか、目安をお伝えします。

設置するのに場所を取る

蓄電池を設置するには、ある程度のスペースが必要です。蓄電池には屋内設置・屋外設置のものがありますが、屋外設置なら直射日光があたらない場所、屋内では分電盤などに近い場所にある程度広いスペースがあることが条件となります。

蓄電池の大きさとしては、屋内型でエアコンの室外機より少し大きいくらい、屋外型で室外機2つ分くらいが目安です。搬入経路についても考えておきましょう。あまりスペースがとれない場合、小型の蓄電池を選択するという方法もあります。

購入・交換に費用がかかる

蓄電池の設置には補助金があるとはいえ、購入や交換に費用がかかってしまいます。家庭用の蓄電池は、以前は工事費をあわせると200万円ほどかかっていましたが現在は90万~160万円程度まで抑えられています。

また、10~15年ほどで蓄電池の寿命がくると、数十万円かけて交換しなければなりません。

蓄電容量が大きいものは高額ですが、必要な容量よりも小さすぎるものを選んでしまうと蓄電回数が増えて劣化が早く進むため、電気量をきちんと把握して容量を決めることが大切です。

まとめ

太陽光発電システムと合わせて蓄電池を設置することで、電気代の節約や売電量がアップするだけでなく、停電・災害にも備えることができます。蓄電池の種類や電気容量によって寿命や価格が異なるため、家庭の電気使用量に合わせた蓄電池を選ぶことが大切です。今なら蓄電池設置への補助金制度もあるため、導入するなら早めに決めた方が良いでしょう。

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