家庭用蓄電池を選ぶ7つのポイント|購入する前の注意点

  • Pocket

  • 更新日: 公開日:2019年11月05日

家庭用蓄電池を選ぶ7つのポイント|購入する前の注意点

蓄電池があることで、停電が起きた場合でも安心して復旧を待つことができます。

ただ、蓄電池は高額な上に、種類が豊富なため、選ぶのが難しいでしょう。一般的に太陽光発電と同じメーカーを選びますが、希望があれば別のメーカーのものでも可能です。

この記事では、蓄電池を選ぶ際に比較すべき7つのポイントや注意点についてご紹介します。

タイナビ蓄電池

蓄電池を選ぶ際に比較すべき7つのポイント

蓄電池を選ぶときは、それぞれのメーカーの製品を、次の7つのポイントごとにチェックして総合的に評価しましょう。

1:想定寿命の長さ

蓄電池には種類によって想定寿命があります。大体の目安は次のとおりです。

・鉛蓄電池:17年ほど

・NAS電池:15年ほど

・リチウムイオン電池:10年ほど

・ニッケル水素蓄電池:6年ほど

 

これだけみると圧倒的に鉛蓄電池やNAS電池が有利に思えますが、寿命だけでは「これがよい」とはいえません。

2番目以降のチェックポイントも参考にしてください。

2:蓄電容量

蓄電池の容量はとても重要です。容量によって、フル充電からの使用時間が決まります。容量は「kWh(1kWh=1,000Wh)」で表記します。

容量が大きいほうが安心できますが、価格が高くなります。停電の備えとして蓄電池の購入を考えている人で、災害時はそれほど出力が大きい家電を使わないのであれば、大容量のものを購入する必要はないでしょう。

例えば、冷蔵庫の出力は190Wですが、電子レンジは1,500Wにもなります。テレビは150Wほど、照明は100Wほどです。

つまり、10時間程度の停電時に冷蔵庫と照明が使えればよい、と考えるのであれば、「(冷蔵庫190W+照明100W)×10時間=290Wh(0.29kWh)」の容量で済みます。

別の考え方もできます。

4人暮らしの家庭の1日の電気使用量は大体20,000Wh(20kWh)です。停電時は非常時なので極力まで節電するのであれば、7~10kWh程度の容量があれば十分と考えることができます。

蓄電池の「ベスト容量」は、家族の人数と電気の使い方から計算しましょう。

3:蓄電池のタイプ

蓄電池には「特定負荷タイプ」と「全負荷タイプ」があります。

特定負荷タイプは、停電時に電気を使う場所を決めておく方法です。例えば2階建ての一戸建て住宅に特定負荷タイプの蓄電池を導入すれば、停電時は1階だけで電気を使う、と設定することができます。

全負荷タイプであれば、停電時でも家中すべての電気を使うことができます。

全負荷タイプのほうが利便性が高いのですが、設備が大規模になるのでコストがかさむでしょう。そのためコストが安い特定負荷タイプのほうが普及しています。

家庭で「停電時は最低限必要な家電が使えればよい」と考えられるのであれば、特定負荷タイプで問題ないかもしれません。

4:蓄電池のサイズ

蓄電池はサイズもさまざまです。大型のものは屋外にしか置けません。そうなると置き場所が限られてくるので、業者にその場所に設置できるかどうか確認する必要があります。

屋内に置く蓄電池はかなり小型化されているので、意外に置き場所に困りません。しかし念のため業者に事前確認しておく必要はあるでしょう。

5:停電時の出力

出力については先ほど少し触れましたが、さらに詳しく考えてみましょう。

蓄電池の出力は、非常時に家庭内でどの家電を使うかで決めることになります。普段とおりの生活を送る必要がある場合は、停電時出力が5,000W以上の大きい蓄電池を選ぶ必要があるでしょう。ただコストがかかります。

停電はそれほど頻繁に起きないので、非常時対策は最小限でよいと考えるのであれば、出力は3,000W程度で十分かもしれません。

6:保証期間と内容

蓄電池の保障期間は意外に幅があるので注意してください。多くのメーカーが7年または10年または15年に設定しています。

また、外に置くタイプの蓄電池であれば、災害補償が付いたほうがいいでしょう。

7:価格

蓄電池の価格は容量が大きいほど高額になります。大体の目安は次のとおりです。

5~10kWh:100万~200万円

10~十数kWh:200万~300万円

15kWh:400万円

この他に工賃がかかるので、蓄電池を購入するときは複数の業者に見積もりを取って比較してみてください。

蓄電池を選ぶ際の注意

蓄電池も選び方を間違えてしまうと、思ったように蓄電してくれないなどのトラブルが発生します。ここでは、選ぶ際の注意点をまとめました。

太陽光発電と違うメーカーなら保証をよく確認する

蓄電池は、太陽光発電と違うメーカーのものを導入することが可能です。しかし、他メーカーの太陽光発電を導入して故障した場合、一方の保証が適用されなくなるケースもあります。また、相性が悪いと思ったように発電してくれないなどのトラブルが発生するリスクがあるでしょう。

また、ハイブリットパワーコンディショナを設置していても、他メーカーの蓄電池を導入する場合、接続できませんのでご注意ください。ただ、問題なく接続できれば、より安く高性能な蓄電池を設置できる可能性があります。

「系統連携型」か「EV対応型」の蓄電池を選ぶ

蓄電池には、「独立型」「系統連携型」「EV対応型」の3種類があります。この中の「独立型」の蓄電池は、太陽光発電から電気を蓄電することができませんので、太陽光発電と併用するのであれば、「系統連携型」もしくは「EV対応型」を選ぶように注意しましょう。

系統連系型(定置用)蓄電池とは

系統連系型(定置用)は、太陽光発電と電力会社の電力系統に接続できるため、太陽光発電で作った電気と電力会社から買った電気の両方を直接。蓄電池に貯めておくことができます。そのため、このタイプを選ぶのが一般的です。

また、このタイプは、夜間の電気代が安い時間帯に自動で電気を蓄電し、太陽光発電が発電している時間帯に使用できます。これにより、同じ発電量でも多く売電することが可能です。

EV対応型とは

EVとは電気自動車のことです。EV対応型蓄電池を家庭に設置すると、蓄電池の電気でEVを充電することもできますし、EVに貯めた電気を蓄電池に移すこともできます。つまりEVも蓄電池として使えるようになるのです。

現在、EVを利用しているもしくは、今後乗り換える可能性がある場合は、EV対応型蓄電池の方が便利かもしれません。

蓄電池の設置条件に適合するか確認する

蓄電池を屋外に設置する場合、設置条件に適合しているか注意が必要です。例えば、海岸から500m以内の重塩害地域や積雪が厳しい地域などは、設置が難しい可能性があります。各蓄電池によって設置条件が異なりますので、自分の地域に対応できるものを選ぶことが重要です。

また、自然災害などどのくらい補償してくれるかも確認しておきましょう。

各メーカーの蓄電池の特徴

各メーカーの蓄電池には、以下のような特徴があります。

メーカー

室内置き

無償補償

容量

停電時

パナソニック

7~10年

5.6kWh

200Wの場合、18時間以上使用可能

シャープ

10年

4.2kWh

三菱電機

×

EV用のみ

EVの性能による

EVの性能による

CIC|長州産業

15年

5.4kWh

5.4kWh使用可能

サンテック

10年(自然災害補償あり)

5.6kWh

トリナソーラー

7年

6.3kWh

 

京セラ

15年

6.5kWh

430Wの場合、最大12時間連続使用可能

ソーラーフロンティア

10年

6.5kWh

500Wの場合、約11時間使用可能

カナディアンソーラー

×

10年

4.1kWh

 

Qセルズ

5.6kWh

2,000Wの電化製品の同時使用可能

まとめ

蓄電池の選択は、性能とコストとライフスタイルの3方面から検討する必要があります。

特に最近は自然災害が頻発しているので、停電時にどのように暮らすか、という視点は重要になってくるでしょう。

タイナビ蓄電池

太陽光発電はネット見積もりで100万円安くなる

太陽光発電はネット見積もりで100万円安くなる