パワーコンディショナー選びが意外に難しい【家庭用太陽光発電】

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  • 更新日: 公開日:2019年11月25日

パワーコンディショナー選びが意外に難しい【家庭用太陽光発電】

自宅に太陽光発電を設置したいと思ったとき、屋根に太陽光パネルを設置する以外に何が必要なのでしょうか。

意外に知られてなく、それでいてとても重要な機器がパワーコンディショナです。
太陽光パネルがつくる直流の電気を、家庭で使える交流の電気に変えるのがパワーコンディショナです。
高額な機器だけに、パワーコンディショナは慎重に選定してください。

パワーコンディショナの基礎知識から機種選定のコツや費用まで解説します。

パワーコンディショナの役割とは

パワーコンディショナはクーラーと同じくらいの大きさで、家のなかではブレーカーの近くに設置されます。
それで目立たない存在なのですが、太陽光パネルとセットで設置しないと太陽光発電による電気を使うことができません。

「直流電気」を「交流電気」に変換する

乾電池に豆電球を取りつけると電気が流れます。
これは直流電気で、電気の流れる方向も、電気の大きさも、電気の勢いも、乾電池が消耗しなければ変わりません。
一方で交流電気は、電気の方向・大きさ・勢いが定期的に変わります。

電力会社の火力発電所などから家庭に送られてくる電気は交流で、自宅の壁に設置されているコンセントから取り出す電気も交流です。
したがって家電も交流電気用につくられています。

ところが太陽光発電は直流電気をつくります。
そのため、コンセントで取り出す前にパワーコンディショナで交流電気に変換する必要があるのです。
パワーは電気のパワーのことで、コンディショナは調節という意味です。

災害時に自立運転で非常電気として利用できる

パワーコンディショナ選びのコツはのちほど解説するのですが、ここで先に1点だけ重要な注意点を紹介します。
太陽光発電による電気を災害時に使いたいと考える人は、自立運転機能が搭載したパワーコンディショナを選択してください。
この機能がないと、災害時に停電すると太陽光発電の電気も使えなくなってしまうからです。

パワーコンディショナの選ぶ4つのチェックポイント

パワーコンディショナの選定は、基本的にソーラーパネルと同じメーカーのものを選びます。
それ以外にも次の4つのチェックポイントがあります。

1:変換効率の高さ

直流を交流に変換するとき、電気の損失(以下、ロス)が生じます。
ロスが大きいほど、電気を無駄にしていることになります。

ロスが小さいことを「変換効率が高い」といいます。理論上、変換効率100%(ロスなし)のパワーコンディショナはつくることはできません。
そのため100%により近いパワーコンディショナを選ぶようにしましょう。

2:最大定格出力の数値

最大定格出力とは、パワーコンディショナが出力する電気の最大値のことです。

例えば、太陽光パネルが100Aの電気をつくっても、パワーコンディショナの最大定格出力が80Aの場合、家庭で使える電気は80Aです。
残りの20Aは無駄になってしまいます。

3:パワーコンディショナの大きさと設置場所

パワーコンディショナの大きさは家庭用エアコンと同じくらいです。
実物をみると「意外に大きい」と感じるでしょう。
パワーコンディショナは屋内にも屋外にも設置できます。

屋内の場合、ブレーカーの横に設置するのが一般的です。
「電気関係のもの」を一カ所にまとめておくわけです。
屋内に設置する場合、高周波音に注意してください。

パワーコンディショナが発する特殊な音で、一般の人はほとんど気になりませんが、聴覚感度が高い人は不快に感じる可能性があります。
家族にそのような人がいる場合は、屋外に設置したほうがいいでしょう。

屋外は設置者(家のオーナー)と業者で話し合って目立たない場所に設置することになります。

4:メーカー保証の内容

パワーコンディショナは太陽光発電の機器のなかで最も壊れやすいといわれています。
寿命は10~15年ほどです。

パワーコンディショナのメーカーは、大体10年保証をつけています。
10年以下しか保証されない場合、注意してください。

そしてメーカーによっては有償で保証期間を5~10年延長できることがあります。
つまり保証期間が15~20年になります。これであれば10年目以降に壊れても費用負担を軽減できます。
保証期間を延長する料金は、数万円です。

また災害補償がついているものとついていないものがあるので、確認を忘れないようにしてください。

パワーコンディショナの費用

パワーコンディショナの価格は性能によってまちまちです。

パワーコンディショナの費用相場

パワーコンディショナの価格は10万~20万円ものもありますが、40万円ほどの機器を選ぶ人が多いようです。
よりハイスペックのものは50万円台に突入します。

ただこれは機器本体の価格で、その他に設置工事費がかかります。
太陽光発電を新設する場合は、全体の設置工事費のなかに、パワーコンディショナの設置費も含まれます。

全体の設置工事費(機器の代金を除いた費用)は40万~50万円ほどです。
そのため太陽光発電を新設するときは、機器の価格だけでなく設置工事費についても確認するようにしましょう。

パワーコンディショナの交換費用

パワーコンディショナは10~15年ぐらいで故障して、交換が必要になります。
パワーコンディショナ本体を丸ごと交換する場合、先ほど紹介した機器の価格40万円に交換工事費がかかります。

交換工事費は業者によって「まちまち」で値段は「あってないようなもの」です。
例えば、交換工事費として5万円を請求する代わりに、パワーコンディショナの本体価格を5万円値引く、と提示されることがあります。

パワーコンディショナを交換するときは、複数の業者に打診をして見積書を比較したほうがいいでしょう。

まとめ

太陽光発電システムのなかで目立たない存在のパワーコンディショナですが、直流電気を交流電気に変える重要な役割を担っています。

いくら太陽光パネルが大量の電気をつくっても、パワーコンディショナによって使える電気の量が制限されてしまうので、その選定には十分な検討が必要です。
太陽光発電を新設する方は、パワーコンディショナにもこだわってみてください。

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