停電した時に太陽光発電はどのくらい対応できる?

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  • 更新日: 公開日:2019年11月28日

停電した時に太陽光発電はどのくらい対応できる?

太陽光発電は停電に強いと言われていますが、実際にどのように役立つのでしょうか。
災害による被害や電力網のトラブルが原因なのか、それとも宅内の漏電等が停電の原因なのか。いずれにしても昼間で日照があれば使用できますが、外部要因による停電の場合は売電も停止されます。

ただし、パワーコンディショナーが動作するためにも電力が必要なので、停電で主電源が止まるとパワーコンディショナーも止まります。その場合は自立運転モードに切り替える必要があります。

夜間は太陽光発電システムは使えません。夜間使用を求めるのなら蓄電池の設置が必要です。
最近では、蓄電池とパワーコンディショナーが一体になった製品もありますので、そのような製品を選ぶのもおすすめです。

停電時にも最大1500W利用できる

停電後、自動運転モードに切り替えるには手動で切り替える必要があります。
通常、自立運転用コンセントには1500W程度の容量があり、本体側面か専用のコンセントが別に設置されています。

自立運転と言っても、決して部屋中のコンセントにそのまま電気が供給されるわけではありません。
冷蔵庫など、使用したい電化製品は改めて自立運転用コンセントに挿し直すことで使えるようになります。

災害時は部屋のどこかで断線したりショートしていたりする可能性があり、その状態で電気を通すのは非常に危険です。

主な電化製品の消費電力目安

テレビ 300~500W
ラジオ 5~15Wv
スマホなどの通信機器の充電 15W
電子レンジ 1300W

利用に向かない電子機器

太陽光発電システムで発電された電気は、日照の程度により発電量が変化します。
電力会社から供給される電気のように安定していませんから、パソコンなどの利用は避けた方が無難です。
ただし、蓄電池を設置してあって蓄電池から電力供給されている場合やバッテリーを積んでいるノートパソコンは問題ありません。

エアコンは最初に大量の電気を使用しますので、機種によっては自立運転モードでは容量がたりないことが考えられますので控えた方がいいかもしれません。

比較的新しい機種でしたら、設定温度付近での安定運転中なら使用電力は極端に下がりますので、使えるかもしれません。

しかし、エアコンの場合はそもそも専用のコンセントが必要とされているので、そういう意味でもほかの電化製品と一緒に使うのは無理があるかもしれません。

そのほか、灯油やガスを使用する冷暖房機や医療機器も使用を控えてください。

パワーコンディショナを自立運転に切り替える手順

自立運転用コンセントを使うときの手順は、「主電源ブレーカーをオフにする」→「太陽光発電ブレーカーをオフにする」→「自立運転モードに切り替える」という流れで「自立運転用コンセントを使用」できる状態にしていきます。

いざというときに安全に電気を使うためにも、「自立運転用コンセントを使うために事前に調べておいた方がいいこと」がいくつかありますので、切り替え方と一緒に説明していきます。

1:取り扱い説明書で「自立運手」の切り替え方法を確認

まず、そもそも「自立運転コンセント機能がついているかどうかを確認しておく」ことが必要です。
新しい機種はほとんどが本体に設置されているのですが、古い製品ですと装備していないものもあります。

「自立運転用コンセントの位置を確認しておく」ことも大事です。
室内設置型であれば本体側面にコンセントが装備されている機種が多いのですが、システムによって違いがあります。

また、屋外設置型は室内のどこかに単独で「停電用コンセント」として設置されているので、わからない場合はあらかじめ設置業者に確認しておいてください。

最後に「自立運転モードへの切り替え方法を確かめておく」ことも重要です。
機種によって切り替え方法が違うので、事前に取扱説明書で確認しておくか、設置業者に確認をとっておきましょう。

2:ブレーカーの主電源を落とす

停電が起きて自立運転モードに切り替えるときは、迷わず「ブレーカーを落とす」ことです。
「ブレーカーの主電源」とは、配電盤についている色のついた一番大きなブレーカーと覚えておけば大丈夫です。
色は「赤」「ピンク」「黄色」「緑」「グレー」「茶色」「紫」と「いろいろな色」がありますが、契約アンペア数によって色を変えているだけなので、とにかく色のついたブレーカーをオフにすることです。

理由は機能的なものではなく、安全面での理由により主ブレーカーをオフにすることを勧めています。
災害時はお部屋の配線が断線していたり、熱を発する機器がスイッチオンのままになっている場合があります。その状態で復旧すれば自動的に通電されてしまい危険であるというのが理由です。

3:連系用ブレーカー(太陽光発電ブレーカーをオフにする)

主電源を切ったら、次はもう一つの太陽光発電用のブレーカーを切り、パワーコンディショナーを本回路と切り離して自立回路にすします。

自家発電装置のように停電が起きたら自動的に切り替わるという機能は太陽光発電システムにはありません。
すべて、安全を確認しながらユーザーが手作業で行うようになっています。

そして、停電が復旧したら、電熱器や電気ストーブのような発熱機器のスイッチ状態や倒れていないか、カーテンなどが掛かった状態にないかも確認してから、オフにしたブレーカーを元の通電状態の戻すようにしてください。

4:自立運転に切り替える

通常は、主電源ブレーカーと連系用ブレーカーを切った状態で、再度本体の運転スイッチを入れることで、自動的に「自立運転モード」に切り替わるのですが、運転スイッチの場所などはメーカーによっても違いますので、取扱説明書であらかじめ確認しておくか、設置業者に確認をとっておいてください。

停電が解消しても自動的に「自立運転」から通常の「連系運転」に切り替わることはないので、ご自身で元に戻す必要があります。
基本的には「自立運転モード」切り替えと逆の手順を踏めばいいのですが、取扱説明書の指示に従って操作してください。

停電に備えて蓄電池の併用もおすすめ!

太陽光発電は当然夜間は発電しません。曇りや雨の日もほとんど発電しないか、極端に低い発電量しかありません。
このような発電状況が悪いときでも非常用電源として使いたいとお考えでしたら、蓄電池の設置を本気で考えるべきです。

蓄電池は災害用に導入したとしても、災害時だけ活躍するわけではありません。
平常時でも、昼間の余剰電力を蓄電池に溜めて夜間使用ができるので利便性と経済性が一気に向上します。

蓄電池は太陽光発電の弱点を大きく補うことができるので、昼間に限定され、夜間は無用の長物と化していた太陽光システムが「限定解除」されます。
同じ太陽光パネルが機能拡張したかのように、一日中使える発電システムとしてグレードアップします。

蓄電池があれば、売電が終了あとでも太陽光発電システムを有効に利用することができるようになるので、これからは必須になっていくでしょう。

まだ価格が高めの蓄電池ですが、年々技術革新と量産化によって価格が下がっていまし、自治体によっては助成金を設定しているところもありますので、蓄電池導入を積極的に考えてもいいのではないでしょうか。

パワーコンディショナーの寿命は10年程度なので、交換のタイミングで蓄電池一体型のパワーコンディショナーを導入することもおすすめです。
そのために、売電収入で蓄電池分の積立をしておくといいかもしれません。

まとめ

「災害時には太陽光発電システムがつかえる」と聞くと、停電が起きたら瞬間的に太陽光発電へ自動的に切り替えて、尚且つ通常通りどの部屋でも普通に電気が使える、というイメージがあるかもしれません。

しかし、太陽光発電システムの「自立運転モード」はそのような機能は持っていません。
そもそもの目的が災害時使用ではありませんし、安全の確認が取れないまま自動的に送電を開始すると非常に危険だからです。

しかし、電気がなければ災害時に便利はスマートホンも使えません。
あるいは、冷蔵庫が停止してしまえば庫内の食品は全滅してしまいます。容量は1500Wですがあれば便利です。
蓄電池を備えて夜間使えればもっと便利です。

停電時に便利な太陽光発電システムですが、使い方を間違えると大きな事故につながることもあります。
停電時の「自立運転モード」の使い方はあらかじめ取扱説明書で調べたり、設置工事店に確認しておくことが大事です。

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