失敗しない太陽光発電メーカーと施工会社の選び方とは?

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  • 更新日: 公開日:2019年10月21日

失敗しない太陽光発電メーカーと施工会社の選び方とは?

太陽光発電の設置で重要なのは、メーカーと施工販売会社の選び方です。

高品質な太陽光発電システムでも、施工方法が悪かったり倍の費用を取られてしまったりしたら、損をするでしょう。反対に、優良な施工会社に設置してもらっても、自分の家に合わない太陽光発電システムを設置してしまうと、思うように発電してくれません。

この記事では、初心者でもよくわかるように、太陽光発電のメーカーと施工会社の選び方について紹介します。

太陽光発電のメーカーを選ぶ5つの判断基準

日本や海外のメーカーがいろいろな製品を販売しています。基本的には、施工販売会社と相談して決めることになりますが、太陽光発電の基本的な選ぶ際のポイントについて知っておきましょう。

1:ソーラーパネルの容量と太陽光発電システムの発電量

同じ容量でも、より多く発電してもらうには、ソーラーパネルの容量と太陽光発電システムの発電量を比較して設置することがポイントです。

ソーラーパネルの容量

ソーラーパネルは、メーカーによって容量が異なるため、同じ大きさの屋根でも、載せるパネルによって容量が変わってきます。

できるだけ多くの容量を載せたい方は、屋根の形に最も合い、設置した場合の合計容量(W数)が最大になるパネルを選ぶようにしましょう。

年間の発電量

容量だけではなく、発電効率にも注目しなければなりません。

発電効率とは、ソーラーパネルが受けた太陽光エネルギーのうち、どのくらい電力に変換できるかを表した数値です。

要するに、変換効率が高ければ高いほど、多くの電力発電してくれることになります。変換効率は、メーカーやパネルの種類によって変わります。比較するときは【モジュール変換効率】を参考にしましょう。

システム全体の発電量はパワコン(パワーコンディショナ)によっても違いが出ます。ソーラーパネルで発電した直流の電気を、電線を通っているのと同じ交流の電気に変換するのがパワコンです。

パワコンの変換効率が悪いと、多く発電できても、最終的に使用できる電力が減ってしまいます。ソーラーパネルだけに目が行きがちですが、パワコンも太陽光発電において非常に重要な機器です。

2:太陽光発電の設置費用

施工会社によって設置費用に差が出ます。やはり日本メーカーは、中国等のメーカーと比較すると高くなりますが、1kWhをいくらで発電できそうか計算すると、外国産より安いケースもあります。

額面の高い・安いではなく1kWhあたりいくらになるのかをよく確認するのが、お得に設置するコツです。

3:ソーラーパネルの種類

ソーラーパネルの素材は、発電量や値段に影響するため、よく検討する必要があります。

世界中で流通量が多いのがシリコン系のソーラーパネルです。シリコン系の中でも、結晶シリコン・アモルファスシリコンと分けられています。ここでは、結晶シリコン・アモルファスシリコン・化合物系について紹介します。

結晶シリコン

結晶シリコンは主に、「単結晶」「多結晶」「ヘテロ接合型」に分かれており、特徴は以下の通りです。

変換効率 価格 見た目
単結晶シリコン 高い 高い きれいで割れ目等がない
多結晶シリコン 低い 安い まだらになることもある
ヘテロ接合型 (HIT) 単結晶より高い 製造が複雑で高くなる きれいで割れ目等がない

単結晶は、純度が高く変換率が高い代わりに価格も一定の高さとなっております。多結晶は、不良品としてはじかれたシリコンを再利用されて製造されることもあり、変換効率が低くなっていますが、単結晶より低価格での導入が可能です。

ヘテロ接合型(HIT)のソーラーパネルは少し特殊で、簡単に説明すると、単結晶の両面にアモルファスシリコンを重ねてヘテロ接合されます。これにより、変換効率を向上させれるほか、高温時の出力低下も抑制可能です。

アモルファスシリコン

アモルファスシリコンは、薄膜シリコンに分類され、低価格で導入することを目的として開発されたものです。シリコンの使用量が少ないため、変換効率は低いものの高温地域でも安定した発電が期待できます。

化合物系

シリコン系に比べると発電効率は落ちますが、高温に強いという特徴があります。基本的にソーラーパネルは温度が上がるほど発電効率が低下しますが、シリコン系よりも化合物系のほうがその低下が少ないのです。

また、シリコン系よりも影による発電量の低下が少ない構造になっています。

4:ソーラーパネルやパワコンの製造国

日本製が安心という方も多いですが、ソーラーパネルは世界的に中国や韓国のメーカーが多くのシェアがを占めています。中国や韓国

のメーカーの強みは圧倒的なコストパフォーマンスです。

一方、日本メーカーも発電効率が高い、日本の小さい屋根に合った製品を販売している、アフターフォローが安心等、各メーカーそれぞれに特徴があります。

ちなみにOEMと言って、他社製品を自社ブランドで販売する仕組みもあります。また、自社製品だけれども工場は中国、という場合もあるので、製造国にこだわりたい場合は確認が必要です。

5:メーカー保証の充実度

太陽光発電は設置してから20年以上発電できるものですので、メーカー保証は重要です。

ソーラーパネルの出力保証

ソーラーパネルの出力は年数が経つと少しずつ落ちていきますが、それを一定程度まで保証するものです。例えば、販売時の出力から「10年目までは90%、20年目までは80%」というように保証されます。

保証される出力の高いソーラーパネルは、それだけで発電力への信用につながるでしょう。

周辺機器の保証

周辺機器の保証とは基本的にパワコン(パワーコンディショナ)の保証を指します。保証期間内にパワコンが故障した場合、交換保証してくれることもありますが、保証の幅はメーカー次第です。

保証期間はメーカーが品質に自信を持っている期間とも言えますので、太陽光発電のメーカーを選ぶ際の目安の一つにできるでしょう。

その他の保証

このほかにも、自然災害や雨漏りに対する保証もあります。近年台風の被害規模が大きくなっていますので、地域によっては自然災害補償をメインに購入するのも一つの選択です。

優良施工業者のポイント

それでは太陽光発電で後悔しないためにはどのような施工業者を選べばよいのでしょうか。

施工実績が充分にある

腕は確かだけれども実績を積むのはこれから、という会社もあるでしょうが、やはり太陽光発電の工事実績が多いほうが安心できます。担当者に直接聞くこともできますし、ホームページで実績を公開している会社もありますので確認してみましょう。

複数の太陽光発電メーカーを取り扱っている

太陽光発電のメーカーはそれぞれ特徴がありますので、複数のメーカーを取り扱っている施工業者のほうがその家に合った提案をすることができます。また、いくつかのメーカーを検討したいと思っても、別々の業者から別々のメーカーの見積を出してもらった場合は検討しづらくなってしまいます。

できれば複数の太陽光発電メーカーを取り扱っている施工業者を数社、探せるとよいでしょう。

家の図面の確認や現地調査をしっかり行う

屋根の造りによって太陽光発電の架台や施工は変わります。また、周辺の建物等の影のかかり方によってソーラーパネルの配置を検討することもあります。

太陽光発電はそれぞれの家に合わせたオーダーメイドのようなものですから、事前に図面や現地をきちんと確認してくれる施工業者に依頼しましょう。

クーリングオフや保証、メンテナンスの説明をしてくれる

契約時にクーリングオフの説明をしない、太陽光発電を設置した後の保証やメンテナンスについての説明をしない、という施工業者は避けるべきです。

また、メンテナンスフリー、まったく手間がかからないと宣言する業者も避けた方がよいでしょう。

太陽光発電の施工業者の選び方

ではポイントを押さえて満足できる施工業者を選ぶにはどうしたらよいのでしょうか。

事前に太陽光発電について基本的なことは調べておく

インターネット等で太陽光発電の基本知識や相場等を調べて、ある程度の知識を持って施工業者と話すことをお勧めします。

不自然に高い施工業者はもちろん避けたいところですが、安すぎる業者も危ないと思ったほうがよいでしょう。事前に調べておくことで価格が妥当かどうかも判断しやすくなります。

複数の施工業者に見積を依頼する

1社からしか見積をとらない、訪問販売の業者の言葉をそのまま信じてしまう、というような選び方はリスクが高いと言えます。

施工業者によって金額や工事はもちろん、保証やアフターフォローも異なります。疑問や不安にどれだけ丁寧に対応してくれるかも重要です。

複数の施工業者をよく比較検討して自分の家に合うメーカー、安心できる施工業者を選びましょう。

施工業者の選び方に失敗した場合のリスク

太陽光発電で施工業者の選択を間違えた場合に起こりうる事例を紹介します。

雨漏り

施工ミス、あるいは屋根の構造上、太陽光発電を設置してはいけなかったということもあります。

メーカー保証の対象外になってしまった

各メーカーの保証を受けるには、メーカーごとの施工IDを取得している施工業者が設置基準に従って工事をする必要があります。

近隣に迷惑をかけてしまう

屋根の北面にソーラーパネルを設置したために隣の家に反射光が入る、雪止め等の積雪への対策を行わなかったために雪がまとまって落下して危ない、等の事例があります。

太陽光発電の基本的な知識がある施工業者ではありえないことです。

事前の説明より売電収入が著しく低い

業者がインターネットでも出せるような簡単な試算をしていたり、東西に向いている屋根なのに真南を向いていると設定して試算していたりすると、実際の発電量が事前の説明よりもかなり低くなることがあります。

まとめ

  • ・自分でも事前に太陽光発電の基本やメーカーの相場を調べる
  • ・複数の施工業者に見積を依頼する

太陽光発電は家や車のように人生の中でも大きな買物です。メンテナンスをしたり機器を交換したりしながら20年以上発電し続けることができます。納得して選び、後悔しないために最初に少しだけ時間をかけましょう。

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