太陽光発電を設置する6つの流れ|設置後に必ず行うことは?

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  • 更新日: 公開日:2019年10月30日

太陽光発電を設置する6つの流れ|設置後に必ず行うことは?

太陽光発電を設置するまでの大きな流れは下図のように「相談・見積もり→補助金申請→事業計画提出→設備設置→接続申込み→運転開始」となります。

文字だけ見ると難しそうですが、すべて自分で行うわけではなく、施工会社が行ってくれることもあります。具体的な内容についてご紹介します。

太陽光発電設置の6つの流れ

1:施工業者に相談・見積もりを出してもらう

まずは、太陽光発電システムの施工業者を決めるために、いくつかの業者に相談し、見積もりを出してもらいます。見積もりは通常2~3日程度で出してもらえます

見積もりがでたら、どのような機器を導入し、どのくらいの費用がかかるのか、細かく見積もりをチェックします。複数社の見積もりを比較検討し、納得いく業者があれば契約へと進みます。

太陽光発電システムは、日射量や屋根の形状などによって発電量、売電収入が大きく異なります。基本的に業者が家を訪問し、日射量測定や屋根の素材、角度、面積などを確認して見積もりを出してくれますのでご安心ください。自宅の設計図などがあるとスムーズです

相談・見積もりを出す際の注意点

相談や見積もりは、少なくとも2社以上の業者に依頼しましょう。見積もりは最終的な料金だけでなく、内訳が1つずつ細かく記載されているかどうかも大切です。費用の詳細しっかり書かれていれば、後から追加料金が取られる心配もありません。

自分でもある程度の基礎知識を身に着けておき、的確なシミュレーションがおこなわれているか確認しましょう。万が一のトラブルに備えて、クーリングオフや保証、アフターフォローの内容もチェックする必要があります。

2:市区町村などに補助金の申請を行う

市区町村によっては、太陽光発電システムの設置に補助金を支給しているところもあります。補助金の申請のタイミングは市区町村によって異なりますが、工事前に申請をおこない、工事後の完了報告書を提出するというところが多いです。

完了報告後、数ヶ月程度で補助金が振り込まれます

施工業者によっては、補助金の申請を代行してくれるところもあります。申請手続きは複雑なため、業者に確認してみましょう。

補助金制度の注意点

太陽光発電システム設置の補助金は、各市区町村によって制度が異なります。利用条件や補助金額については、市区町村の担当課で確認しましょう。

募集人数や予算が限られているため、太陽光発電設置を検討している段階で早めに確認しておくのがおすすめです。

3:経済産業省に事業計画を提出する

太陽光発電設備を導入し、固定価格買取制度を使って高い価格で売電するためには、国に対して事業計画書を提出して認定を受ける必要があります。

この申請には複数の書類が要りますが、通常は施工会社が作成するため難しい書類記入などは必要ありません

申請から認定までには通常1~3ヶ月程度かかり、認定までには電力会社との受給契約の締結を済ませておく必要があります。

4:太陽光発電を設置する

各種手続きが済んだら、太陽光発電の設置工事が始まります。工事の際には作業員の出入りがあったりドライバーなどの音が発生したりするため、近隣には挨拶をしておいた方が良いでしょう。

太陽光発電の設置作業には、野外作業と屋内作業があります。

1.架台設置|野外作業

架台とは、太陽光モジュールをのせる金属の台のことです。屋根に穴を開け、防水処理を施してからビスで固定します。しっかりとモジュールを設置するためには、基礎となる架台をきちんと設置しておく必要があるため、この工程にはある程度の時間がかかります。

2.モジュール設置|野外作業

架台の上にフレームを組み、太陽光モジュールを設置します。太陽光パネルは1枚数十キロの重さがあるため、慎重に運びます。

3.接続箱の設置|野外作業

接続箱とは、モジュールで発生した直流電流を集めるための機器です。各パネルから繋げたケーブルを壁にそって下ろし、接続箱に繋ぎます。

4.売電メーターの設置|野外作業

売電メーターとは、電力会社へ売る電気量を把握する設備です。メーター自体は後日電力会社が取り付けるため、施工会社は屋外に取り付けの準備作業をしておきます。

5.パワーコンディショナーの設置|屋内作業

パワーコンディショナーは、接続箱に集めた直流電流を、家庭用の交流電流に変換する機器です。住宅用の場合、小型エアコンくらいの大きさのものを、室内に設置するのが一般的です。

6.カラーモニターの設置|屋内作業

発電量などを確認するために、室内にモニターを設置します。

設置にかかる期間について

設置工事は、通常の戸建て住宅であれば、1日で終わるケースがほとんどです。

5:電力会社に接続を申し込む

発電した電力を電力会社に買い取ってもらうためには、売電のための「系統連系契約」をおこなう必要があります。「系統連系」とは、電力会社の送配電網に発電設備を接続することです。申し込みのための書類を記入し、電力会社の営業所に提出します。

6:太陽光発電を運転開始する

設置工事や電力会社への申込みが終わると、電力会社立ち会いのもと、発電設備がきちんと動作しているか検査をおこないます。検査は通常、10分程度で終了します。

検査が終わり売電メーターを取り付けると、発電や売電が可能です。

太陽光発電の設置後にすべきこと

太陽光発電は設置したら終わりというわけではありません。設置後には発電状況をチェックすることはもちろん、経済産業省へ定期報告する義務も生じます。

発電しているか確認する

室内のモニターを確認し、きちんと太陽光発電が動いているかを確認しましょう。太陽光発電システムの機器には保証がついているため、一定期間内であれば無償で修理も受けることができます。発電していない期間が長くなるともったいないので、モニターの確認は定期的におこないましょう。

経済産業省へ定期報告をする

経済産業省の認定を受けた発電事業者には、以下の定期報告が義務付けられています。

・設置費用報告:運転開始日から1ヶ月以内

・増設費用報告:出力増加した運転再開日から1ヶ月以内

・運転費用報告:運転開始月の翌月末まで毎年1回

設置設備

設置費用報告

増設費用報告

運転費用報告

10kW未満

J-PEC補助金あり

不要

増設後も10kW未満なら不要

経済産業大臣が求めた場合のみ必要

J-PEC補助金なし

必要

10kW以上

必要

必要

必要

定期報告の義務がありながら提出を怠った場合、指導や認定取り消しの対象となる可能性があるため、必要な定期報告は忘れずおこないましょう。

運転開始1ヶ月後に設置費用を報告する

設置費用報告とは、太陽光発電設備を設置するために新たに発生した費用を経済産業大臣に報告するものです。

10kW未満の発電設備でも、発電設備を運転開始した日から1ヶ月以内に設置費用報告をする必要があります。ただし、J-PECの補助金を受けている場合は提出不要です。毎年の運転費用報告は、経済産業大臣が求めた場合のみが対象となります。

設置費用報告は、「再生可能エネルギー電子申請ホームページ」からおこないます。施工会社のサポートのもと報告するのが一般的なので、分からない場合は施工会社に問い合わせてみましょう。

毎年1回、運転費用を報告する

運転費用報告とは、1年間で太陽光発電設備の運転のために発生した費用の報告です。

10kW未満の発電設備では、経済産業大臣によって求められた場合に必要となります。もし運転費用報告の案内がきた場合は、毎年欠かさず報告しましょう

報告の提出期限は、「運転開始月から翌月末まで」です。例えば、2019年4月15日に運転開始した場合、毎年4月1日~5月31日までに報告しなければなりません。運転費用報告も、「再生可能エネルギー電子申請ホームページ」から電子申請システムで提出します。

まとめ

太陽光発電システムを設置する場合、まずは施工会社に相談や見積もりを依頼するところから始めます。施工会社が決まれば、補助金の申請や経済産業省への事業計画書提出、電力会社への申込みなどの手続きや工事を経て、運転開始となります。

多少複雑な手続きもありますが、ほとんどの手続きは施工会社が申請を代行したり書類を記入したりとサポートしてくれます。

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